2025.05.16#その他
授業を覗いてみると!『戦後80年を迎える今、改めて沖縄戦を学ぶ』前田ゼミ
経法商学科教授の前田舟子先生のゼミでは、琉球史を学ぶフィールドワークを定期的に行っています。5月16日は、第二次世界大戦中末期に日本海軍の司令部壕がおかれ激しい戦場であった戦跡公園を訪れ平和学習を行いました。前田ゼミ専門演習a(3年次ゼミ)は、北部出身の学生が多くいることから、南部の悲惨な戦争について学びたいと、ゼミ生の比嘉良多さんと古我知翔太さんが発案したものです。ゼミ生19人は資料室で沖縄戦の資料や遺品に触れ、その後、約4000人が収容されていた地下陣地、旧海軍司令部壕を見学しました。すべて人の手で掘られた壕内通路を進み、モールス信号の機械や発電機、幕僚が手榴弾で自決した時の破片のあとなど、当時のまま残る壕のなかを見て、学生たちは改めて平和の大切さを痛感した様子でした。
比嘉さんは「慰霊の日が近くなるといろいろな平和学習をしてきましたが、壕に入ったことはなかったので、今回提案しました。今日は改めて、戦争の悲惨さを感じ、いまの平和な時代に生きていてよかったと思いました。」、平和学習教職を履修している古我知さんは、「戦後80年という節目の大事な時期にきちんと沖縄戦を学ぶ機会にしたいと考えました。初めて訪れましたが、写真などの資料を通して新しい学びが得られました。壕のなかは当時の様子が想像でき、貴重な体験になりました。多くの方に語り継ぐ、伝えることが大切だと思うので、今後も沖縄戦について学び、自分ができる平和への継承をつなげていきたいです」と話してくれました。




